北海道バイク旅2020 洞爺湖からウポポイへ

ウポポイ
ウポポイ

洞爺湖湖畔のキャンプ場で一泊した翌朝、撤収作業をしていると向かい側の年齢は自分と同じくらいのバイクキャンパーが声をかけてきた。
「北海道では皆さん朝はゆっくりなんですかね?」
と聞かれた。
そうかな?これまで北海道のキャンプ場やライダーハウスで宿泊してきて、朝早く出かける人もそれなりにいたと思うが、私が8時過ぎまでいるからそう思われたんだろうか?
「いやそんなこともないと思いますよ。僕は3週間いるんでゆっくりしてますけど。」
と答えた。
そうだ、北海道に上陸してそろそろ3週間になるのか。あっという間だったな。
「3週間もいるんですか⁉ 僕、昨日フェリーでついたばかりなんです。」
神奈川在住の人で北海道は初めて来たという。おすすめの観光地などを教えてほしいというので、ここぞとばかりに先輩風を吹かせながら、エサヌカ線、サロベツ原野、宗谷岬、知床、美瑛など、バイクで回るべき定番スポットを教えてあげた。
他にもライダーハウスやキャンプ場がどこにでもあるという情報やどこに行ってもバイク乗り同士がすぐ仲良くなるなど、北海道ならではという話をするとその人は興味津々に聞き入っていた。
結局1時間近く話し込んでキャンプ場を後にした。

この日はウポポイに行くことにしていた。前売り券がコンビニで買えるので事前に買っておいたのだ。
北海道に上陸して間もない頃、道路を走っていると至る所で「ウポポイ白老町に誕生」という電光掲示板を目にしていた。
道央、道北、道東、どこへ行っても「ウポポイ白老町に誕生」とあるので、ウポポイとは何ぞや?と気になって調べるとアイヌ民族の博物館のようなものだと分かった。
せっかく北海道に来たので、アイヌとはどういうものか見てみようかなという気になってこの日に行くことにした。
白老町は洞爺湖のキャンプ場からはほど近く、ウポポイ会場へは1時間半ほどで到着した。

ウポポイ

ウポポイ

ウポポイの中に入ると見慣れない建物が並んでいる。

ウポポイ

ウポポイ

そして漁や運搬などに使われていたとされる丸木舟を漕ぐ実演などがされていた。

ウポポイ

ウポポイ

ウポポイの敷地内にはアイヌ民族博物館という建物があり、そちらも見たかったがコロナの影響で入場制限がかかっており、整理券を配っていた。
これから整理券を取得して入場となると何時間も待たなければならないため、博物館には入場せず、ウポポイを後にした。

さて、そろそろ今日の寝床を探すとしよう。札幌近辺でどこかキャンプ場がないかと探すと、札幌から少し北に行ったところに北村温泉という温泉がありその温泉施設のとなりの公園がキャンプ可能との情報を得た。
しばらくバイクを走らせると「北村温泉」と大きな看板が見えた。が、どうも工事中のようである。近づいてみると、日帰り温泉が楽しめるらしいが現在改装のため休業中とのことだった。
しかたないので、となりの公園に行ってみる。そこには公園らしく遊具があるがいくつかのテントが見える。

北村温泉

北村温泉

なかなか本州ではこのようなキャンプ場は見当たらない。地面は芝生、子供向けの遊具があり、キャンプが出来て無料、日帰り温泉が併設されており、向かいにはコンビニもある。
あらためて夏の北海道はキャンプ天国ということを実感する。

この日は気温もちょうどよく、朝まで快適に寝ることができた。

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