北海道バイク旅2020 北へ

コムケ国際キャンプ場
独居房

翌朝は風の音で目が覚めた。テントの外は風が強いのだろうか。恐る恐るインナーテントのファスナーを開け、外の様子を覗いてみた。

キャンプ場はまるで台風のような風が吹いていた。テントの横に立てたタープの形が何かおかしい。慌ててテントから飛び出し、タープの様子を確認する。なんとタープを立てるタープポールが直角に曲がっている。曲がったタープポールをタープから取り外し、逆方向に曲げてみたら、タープポールはポキッと折れてしまった。

向こうに見える他のキャンパーのテントは今にも飛ばされそうになっている。私のとなりに大きなタープを立てていた外人のファミリーキャンパーは、お父さんが英語でなにか叫びながら奥さん子供とタープの下に散らかっていた道具を慌てて片付けていた。

そういえばこの知床野営場の駐車場は少し坂になっており、バイクを停めたときにサイドスタンド側の方へ上り坂になっていたことを思い出した。昨日の夜は風もなかったのであまり気にしていなかったが急に不安になってバイクの方を見てみた。バイクは問題なく立っている。よかった。強い風が山側から海の方へ向かって吹いていることを少し不安に思いながらもタープとその下に出しっぱなしにしていたコンロなどを片付けていた。

しばらくして大方片付いたと思い、改めてバイクの方へ目をやると、バイクが、アフリカツインが倒れている!!

思わず写真を撮ってしまった。いやそんなことしている場合ではない。取り合えず起こさなければ。サイドスタンドを立ててバイクを起こそうとしているとそれを見ていたバイク乗りのおじさんが「大丈夫ですか!?」と駆け寄ってくれてバイクの引き起こしを手伝ってくれた。地面が柔らかめの土だったこともあり、ダメージはなさそうだ。とりあえずまた倒れないようにハンドルにロープを結び、ロープをペグで地面に固定してテントを撤収し、キャンプ場を後にした。

気を取りなおして、バイクを北へ走らせる。相変わらず風は霧のような雨を含みながらかなり強く吹いている。

しばらく走ってお昼前に網走の街に入った。風はすっかり止んでおり、日が差してきた。2年前にも立ち寄った網走監獄に寄ることにした。

網走監獄

網走監獄

ここは相変わらず楽しいところである。恐ろしい独居房もひどく現実離れしていてエンターテインメントである。

網走監獄

網走監獄

網走監獄を楽しんだ後は次なるキャンプ地を目指してオホーツク海沿岸を北へ走らせた。

コムケ国際キャンプ場に到着した。ここは2年前に北海道を訪れた時には泊まらなかったが一度泊まってみたいと思っていた。というかこの日はこのあたりで泊まらざるを得なかったというのが正確である。

この日の天気予報、道北は大雨となっている。頑張れば道北の稚内まで走れなくはないが大雨に降られたくはない。時間は少し早いがここらで一泊することにした。

この日すでにテントを張っていたのは車で来たファミリーキャンパー一組だけだった。一泊200円で広い芝生の広場の好きな場所にテントを設営することができた。

コムケ国際キャンプ場

コムケ国際キャンプ場

トイレも清潔で大変快適なキャンプ場だった。
コムケ湖も美しい

コムケ湖

コムケ湖

 

翌朝、早々にキャンプ場を後にした。
さらにオホーツク海沿岸を北上する。しばらくして道の駅「興部(おこっぺ)」に到着。ここにはある目的があって寄ってみた。

興部

興部

この道の駅おこっぺでは列車の中が宿泊施設になっており、無料で宿泊することができる。2020年は残念ながらコロナの影響で休業しているという。次に来た時は是非この列車に泊まってみたい。

さらに北上し途中の道の駅ではオホーツク海の名物であるホタテを使ったホタテフライがのったカレーを注文した。

ホタテフライカレー

ホタテフライカレー

そもそも私はシーフードを使ったカレーがあまり好きではなかった。やはりカレーは牛肉を前面に押し出したものの方がコクがあって美味いと思っていた。
このホタテフライカレーはホタテフライがのっているだけではなくカレーにもホタテのエキスを感じることができる。これが想像以上に美味かった。
カレーにホタテはアリだなと思った。

さらに北上する予定だが少し不安になって奈良ナンバーのバイク乗りの若いお兄さんがいたので道北の情報を聞いてみた。

「僕も稚内の方へ行く予定だったんですが、昨日の雨で稚内へ続く道が通行止めになっていて稚内には入れないらしいですよ。だから稚内に予約していたホテルはキャンセルしました」

マジかー。これはやばいな。

まあ行けるところまで行って、ダメだったらその近くのキャンプ場でキャンプすればいいや。そう思いさらに北上した。そして2年前にも感動した一直線の道が美しいエサヌカ線で写真素材になりそうな写真を撮る。

エサヌカ線

エサヌカ線

さらに北上して道の駅猿払(さるふつ)に到着。もう日本最北端に近い稚内は近い。ここで観光案内をしているおばさんに稚内まで行けるか聞いてみた。

「スマホ持ってる?すまほで北海道 道路情報で検索すれば詳しくわかるよ」

スマホを取り出して調べようとしているとそれを聞いていたおじさんが「行けるよ!俺稚内から来たから。この先通行止めになっているところで警備員が左へ曲がれって言うからそのまま左に曲がってずっとまっすぐ、一度も曲がらずに行くと海に出るから。そしたら左に曲がれば稚内、右に曲がれば宗谷岬だよ」と教えてくれた。

おじさんの言う通り、オホーツク海沿岸の国道は通行止めになっており、左へ迂回せよというように案内している。そのまま左折し、峠道を走ると海へ出た。そのまま左折して稚内へいくことができた。

この日は稚内にある日本最北端のライダーハウスへ来る予定だった。
途中行けないかも知れないと思っていたが、来れてよかった。2年前にも来たことがあるので、バイクは屋根付きの車庫に停めればよいことは知っていた。
バイクを車庫に入れ、受付を済ませた。

つづく

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