北村温泉にあるキャンプ可能な公園で一泊した翌日、さすがに毎日何百キロもバイクで走っていると疲れてくる。この日は日本海側の景色を少し見たくらいで、早々に以前泊まってよかった札幌のスーパーホテルにチェックインすることにした。
適当にバイクで走っていると雄冬展望台への案内があったので、そちらに行ってみた。
特に観光地となっているわけではないのでオフロードバイクに乗った女性が一人居たくらいだったが、素晴らしい眺めだった。
そしてまた走り出す。北海道らしい遥かかなたまで続く直線道路やワインディングロードは大概制限速度の標識はなく、その場合の制限速度は60キロである。そして少しカーブがきつい道路では50キロの標識が現れ、街の中に入ると40キロ制限となる。
この日も海岸沿いの道を気持ちよく走っていると街の中に入っていった。街に入ると信号もあることが多く、この日も速度を落とし、前の車についていった。すると、突然道の脇から警官が赤い旗をこちらのバイクの前に出して停められた。この道は40キロ制限で、40キロを少しは越えていたかもしれないが前の車に追従していたので、頭の中が???になった。
「はーいこちらで隅に寄せてとまってくださいねー!」言われる通りにする。何を言われるのかとドキドキしていると、警官が近づいてきた。
「今日は8月19日、バイクの日ということでバイクの事故が増えているのでライダーの皆さんに注意喚起をしているんですよ!」
「え、はぁ・・」
「では、これからも引き続き安全運転でお願いしまーす!」
警官に止められるということは、その瞬間に違反切符と反則金を覚悟しなければならないと思っていたが、注意喚起だけで止められるとは夢にも思わなかった。
まあなんにせよ、助かったと安堵し、再び走り出した。
道の駅でお昼ご飯を食べたのち、引き返して札幌の市街地へ入っていく。
前回と同じようにホテルから少し離れた駐車場にバイクを停め、この日はスーパーホテルすすきのでゆっくり休むことにした。
翌日は、2年前に北海道に来た時には行かなかった積丹半島へ行ってみることにした。
札幌から積丹半島に入り、海岸沿いの気持ちのいい道路をしばらく走っていると余市という街に入った。あのウィスキーで有名な余市ってこんなところにあったのか。
小さな街でしばらくするとまた海岸沿いの道路になる。
どこまで行けばいいか分からなかったが、半島の先まで行ってみようと決めた。
途中でお昼になったのだが、積丹半島の海岸沿いの道路を走っていると所々でウニ丼ののぼりが出ていた。せっかくなのでウニ丼を食べることにした。少々値が張るがやはり北海道のウニ丼は絶品である。
またしばらく走っていると神威(カムイ)岬の案内が出てくる。その岬がこの半島の先端に違いないと思いながらバイクを走らせる。
そして神威岬についた。
神威岬の駐車場から岬の先端には歩いていく必要があるらしいので、バイクを駐車場に停めて遊歩道の入り口へ行くと、こんな絶景がまだあったのかと思うくらいの絶景が広がっていた。
現在はそうではないが、昔はこの先は女人禁制だったらしい。
これは素晴らしい。このような景観の中を遊歩道が整備されていて歩くことができるとは。
そして最先端の景色はまた素晴らしいものだった。
神威岬の近くには海が見渡せる露天風呂のあるスーパー銭湯があった。そこで汗を流し、キャンプは自由にどうぞという感じで数組のファミリーがキャンプをしていたビーチでキャンプ泊にした。
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